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白山城 (甲斐国)[はくさんじょう] 白山城(はくさんじょう)は、山梨県韮崎市神山町鍋山に所在した日本の城。形式は山城。築城者は不明。「白山城」の名は城山中腹に鎮座する白山権現に由来する〔『山梨県の地名』、p.629〕。別名に鍋山砦〔『山梨県の地名』、p.629〕、『甲斐国志』では「要害城」を伝える〔『山梨県の地名』、p.629〕。国の史跡。 == 立地と歴史的景観 == 所在する韮崎市神山町鍋山は県北西部に位置し、甲府盆地の北西端にあたる。「城山」と呼ばれる赤石山地北東の巨摩山地・甘利山地に属する独立峰状の尾根に立地する〔『山梨県の地名』、p.629〕。標高は約573メートル。釜無川右岸で釜無・塩川の合流地点に近く、釜無川が七里岩の崖下に押し付けられ回廊状となった地形の末端部にあたる。前面には開削された段丘が広り、谷底平野が形成されている。 白山城周辺の釜無川右岸地域には、武田信義の居館跡があり、韮崎市神山町宮地には信義の菩提寺である願成寺や武田八幡宮など甲斐源氏や武田氏にまつわる史跡が分布している。七里岩上の韮崎市中田町中條には戦国末期に武田勝頼が築城した新府城が所在している。 白山城跡の南に隣接する尾根には南烽火台(ムク台烽火台)、北に隣接する尾根には北烽火台と呼ばれる山城が存在している。 周辺の往還としては信濃方面から西郡地域を経て盆地南部の河内路へ通じる西郡路(国道52号線)の道筋が存在するほか、甲州街道の一部である河路や韮崎宿から七里台上を経て八ヶ岳山麓の信州蔦木宿へ通じる原路など諸街道が存在している。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「白山城 (甲斐国)」の詳細全文を読む
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